創業者とカバン作ろう~オンラインショップ:小野寺編 Vol.3~

創業者とカバン作ろう~オンラインショップ:小野寺編 Vol.3~

HERZ創業者の近藤と一緒にカバンを作ってみよう!!オンラインショップ 小野寺編

オンラインショップの小野寺です。私事にはなりますが、HERZに入社して8年目になります。その間、色々な企画に参加していたのですが、今年はHERZ40周年という事もあるので、何かいつもと違う事をしたいなと。 そこで、ふと思ったのは「そういえば、近藤(創業者)と直接仕事をしたことがないなぁ~」と。もちろん、普段からコミュニケーションはとっているのですが、いざ二人で仕事をするという機会はほぼなかったのです。
創業者の近藤
今なら近藤も代表を退いて、少しは時間があることですし、どうせなら、一緒に新しい商品を作ったら面白いんじゃないか!? ということで、近藤にお願いしたところ、あっさりOKをもらったので、一緒に新しい鞄を作ることになりました!!

ついに完成!!大小2サイズのトートバッグ!!

ついに完成!!大小2サイズのトートバッグ!!
今年(2014年)の春から試作を始めて、4か月近く・・・。 遂に二人で作り上げたカバンが完成ました!!当初は、A3が入る大きいバッグのみを考えていましたが、実用性や女性の使用も考慮して、A4サイズが入る、小さいなサイズも作りました!!
  • 創業者:近藤 創業者:近藤
    思ったより時間かかっちゃったけど、出来ました!
  • スタッフ:小野寺 スタッフ:小野寺
    完成しましたね~~!!いつもはどうか分からないですが、所々で、どうしようか迷っちゃいましたよね(笑)
  • 近藤
    そうなんだよね。 新作作る時って、悩まずパッと作れる時もあるけど、今回は、小野寺君にも細かい所で結構相談したね(笑)
  • 小野寺
    はい、全体の形とサイズから始まって、ポケットの有無とか、取っ手の長さとか、底の構造とか、紐の使い方とか・・・とにかく色々。一緒に考えてみて思いましたが、やっぱり新しいモノを作るのって、大変ですね。
  • 近藤
    そうなんだよね。 うん。作り始めると、何個かアイディアが出てきて、その度に悩んじゃって。そういう時、小野寺君とか他の人が「コッチのがいいんじゃないですか!」って、さらっと言ってくれると、「やっぱそうだよね!」って感じで次に進めるの。
  • 小野寺
    あまり考えずに、適当に答えてしまった部分もありますが(笑)。あ、でも、「取っ手の長さ」についてはかなり悩みましたよね~。

最後まで悩んだ「手持ち、肩掛け」の仕様

最後まで悩んだのは 「手持ちか?肩掛けか?」の仕様
最初の話では、手持ちオンリーの潔いシンプルさでいこうと決めていたのですが、作り込んでから実際に使い勝手等を考えると、やっぱり肩に掛けれた方が良いだろうという結論に・・・これはかなり悩みました。
  • 創業者:近藤 創業者:近藤
    そう!ああいう大きなトートにちょこんと短い取っ手だけってのが、デザイン的にもカッコイイからさ、「よし!コレでいこう!」とか盛り上がって、沢山サンプル作ったね!!
  • スタッフ:小野寺 スタッフ:小野寺
    ですね(笑)。 はじめから少し懸念はしていましたが、実際出来上がった鞄たちを見ると、特に大きいバッグの方は、沢山荷物入れたら、そりゃ肩掛けもしたくなりますよねって。でも、手持ちのカッコよさも捨てがたい。
    取っ手の長さについて
  • 近藤
    作る側の拘りって、良くも悪くもあるからね。今回は変に拘らないで、使い勝手をとって、肩掛けになった。
  • 小野寺
    はい。あと、Vol2でも話題になりましたが、今回重要にしているポイントは他にあって、高価な革を使いながらも、シンプルな作りで、より買いやすいものを作る。革は高級でも、余計に高過ぎないカバンでしたからね。
  • 近藤
    そうそう。
  • 小野寺
    だからこそ、個性が強すぎて、一部の人しか使わないデザインよりかは、実際に使う人を考えた構造でありつつも、要素を削ぎ落としたカバンが今回のコンセプトに合ってるのかな思うわけです。
  • 近藤
    たしかに自分で使うことを考えると、特に大きいサイズは肩に掛けれた方がいいからね。
  • 小野寺
    かと言って、じゃあ小さいサイズは手持ちってのもしっくりこなかったので、今回は肩掛けできるトートバッグにしようという答えに落ち着きましたね。この答えに至る前、Facebookで軽く試作中の写真を紹介して、アドバイスをもらったのですが、肩掛けが良いという方が多かったですからね!
  • 近藤
    そう、それを小野寺君から聞いて、「じゃあ肩掛けにしよう!」ってなった。さっきの削ぎ落とすって話があったけど、もちろん価格を抑えるために余計なものは付けないんだけど、何かアクセントが欲しくなっちゃうんだよね。どうせ付けるなら、”最強のもの”をという事で、切れにくい鹿革を紐にした。
    近藤肩掛け
    鹿紐のコード
  • 小野寺
    コレいいですよね~。最初試作で作ったのを見て、すぐ気に入ってしまいました!!こういう革も持ってたんですね。
  • 近藤
    後生大事にとっておいたのです(笑)。 鹿革は革紐の中でも最も切れにくくて、丈夫なの。丈夫なカバンを作ってるから、紐も”最強”じゃないとね!
  • 小野寺
    流石です!!
  • 近藤
    付けようと思ったのは、革を裁断してた時で。革って、端の方とか丸い小さな穴が空いてて、これ何かに活かそうと思って、今回は鹿革にリングを付けてコードにしてみた。
  • 小野寺
    なるほど!!
  • 近藤
    内ポケットに入れて、キーホルダーとして使ったり、取っ手にぐるぐる巻いて、抑えにしても良いよね。いろいろ使えると思うよ。

本番はイタリアンレザーを使用。9月末に個数限定で販売予定

本番はイタリアンレザーを使用。9月末に個数限定で販売予定
試作は近藤のストックしているイレギュラー革を使っていましたが、本番はこのトートバッグで使うために用意したイタリアンレザーを使用します。初めて依頼したタンナーでしたので、来るまでは期待と不安が混ざっていましたが、届いた革を見たら、近藤も一目でお気に入り!
  • 創業者:近藤 創業者:近藤
    サンプル帳では、革の一部しか確認出来ないから、不安だったけど、実際に見ると予想以上に表情のある革で、一目見て気に入った!!やっぱいい革を見ると、作る意欲も湧くよ!!
  • スタッフ:小野寺 スタッフ:小野寺
    料理でもそうですけど、良い素材を目の当たりにすると、気合も一段とはいりますからね!!
  • 近藤
    そう、とにかく早く作ってみたい。
    イタリアンレザー
    プルアップレザーの革質
  • 小野寺
    はい。あと、Vol2でも話題になりましたが、今回重要にしているポイントは他にあって、高価な革を使いながらも、シンプルな作りで、より買いやすいものを作る。革は高級でも、余計に高過ぎないカバンでしたからね。
  • 近藤
    HERZのラティーゴと違って、全体に光沢があるプルアップレザーだね。でも、光沢も自然な感じだから、エイジングもしっかりする革だよね。厚みはあるんだけど、オイルたっぷりだからしなやかな革質。
  • 小野寺
    余計な表面加工をしていないから、キズとかもありますが、皺もくっきり入っていて、革!って感じでとても良いです!!
  • 近藤
    いつもそうだけど、いい革見ると嬉しくなっちゃう(笑)。小野寺君、僕の今の心境を写真に撮ってよ!!
  • 小野寺
    了解です!!ハイチーズ。
    革と近藤
  • 近藤
    問題は革の取り分だね。
  • 小野寺
    と言うと?
  • 近藤
    今回、盤面一枚革でカバンを作ってるよね。しかも、大きなトートバッグだから、一枚の革からとれる面をかなり選ぶ。取り分だけで言うと、非常に効率が悪い。
    革の取り分について
  • 小野寺
    確かにパーツで分かれてると、キズも避けやすいし、細かく取る位置を選択出来ますからね。
  • 近藤
    普通なら、まずこういう贅沢な使い方はしない。端革がかなり出ちゃうから。今回は革の枚数も限られてるから、端革をパーツ部に使ったりして、なるべく余りが出ないように作るよ。それでも、出るだろうから、その時は小物とか何か新しいモノを作っても面白いかもね!!
    革の裁断
  • 小野寺
    早く皆さんにお披露目したいし、発売が楽しみです!!近藤さん、これから製作宜しくお願いします!!
  • 近藤
    頑張ります。
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