お届けしたカバンは未完成です、と聞いたら驚かれるでしょうか。 私達がお作りするのは80%まで、残りの20%はお客様に使っていただく事によって仕上げられるのです。カバンは使い手がいなければ、単なる物に過ぎません。手で触れ、使われて初めて生きてきます。
植物タンニンなめしのヌメ革は、使い込むと色艶を増し、経年変化と共に自分だけの味が出てきます。使い始めは少し固いと感じるかもしれませんが、使う度にしなやかに手に馴染んでくるのが本革の良い所です。
通常、物が古びるという事は、否定的な表現方法として使われがちですが、本革のカバンは全く逆の意味合いになります。 革製品は使えば使うほど、経年変化と共にその価値を増し、深みのある雰囲気を醸し出してくるのです。
2年、3年とカバンと共に過ごしてみて下さい。きっとあなただけのカバンが完成しているはずです。
そのうちについたキズや汚れも、その鞄が刻んだ「時の年輪」となることでしょう。
愛着の湧く、長く付き合えるパートナー。それがHERZのカバンです。
Organで使用しているイタリアンレザーはHERZの革よりも油分を多く含んでいるので、使っていく中でのエイジングも比較的早いです。HERZの革と同様、色艶が増して、革本来の味の変化をお楽しみ頂けます。