革鞄は修理をしながら長く使い続ける

革鞄は修理をしながら長く使い続ける

修理で届いた使い込まれたミニドクターバッグ

修理依頼で届いた使い込まれたミニドクターバッグ
HERZの鞄や小物たちはお使い頂く限り、出来るだけの修理や加工を受付しています。 お店や工房には、長くご愛用頂いている方がお越し頂き、直接お話を伺い、修理を施しています。 今回、ご紹介する鞄もその一つ。 メールでお問い合わせ頂き、工房にお送り頂いたミニドクターバッグ(CW-106) 長くご愛用頂いているようで、キャメルの革も飴色の様に色濃く変化しています。

誰が作ったか分かる鞄

修理や加工などで、鞄が工房へ戻ってくると、作り手たちはその鞄の作りを見ます。 どのように修理を施せばより良い状態で使ってもらえるかを検証するのはもちろんですが、実はもう一つ理由があります。
誰が作ったか分かる鞄
それは「誰が作ったのかを見極めること」。 作り手の間でもミシンの縫い方などに若干の癖があり、作りを見ただけで誰が作ったのかが、大方検討がつくようなのです。こういうことも手作りだからこそ分かること。 修理箇所によって対応方法は様々なので、実際に商品の状態を作り手で拝見して最適な修理方法を検討します。

口枠開口に使う革のベロ交換

修理箇所によって対応方法は様々なので、実際に商品の状態を作り手で拝見して最適な修理方法を検討します。今回はベロ交換のみでしたが、革は乾燥すると、ひび割れが起き、さらに悪化すると破れに生じます。破れ加工の修理は金額も上がりますので、定期的にオイルメンテをして乾燥を防ぎましょう。 作り手が教えるオイルメンテナンス特集ページへ
  • 修理前の状態。
    修理前の状態。
  • 修理後の状態。新しい革に交換するので、本体と色味の違いが出ます。
    修理後の状態。新しい革に交換するので、本体と色味の違いが出ます。
  • 革は乾燥すると、ひび割れが起き、さらに悪化すると破れに生じます。
    定期的なお手入れが革鞄を長持ちさせます。

使い手さんの生活に馴染む革鞄

同じバッグでも、使い手さんが異なると鞄の表情も大きく変わります。 例えば、手持ちメインで使用している人は、取っ手の部分に味が出ます。 鞄の作りも使い方も何一つ同じことはない。 だからこそ、その人に馴染んでたった一つの自分の革鞄へと変化していくのでしょう。
使い手の生活とともに馴染んでいく鞄1
使い手の生活とともに馴染んでいく鞄2
使い手の生活とともに馴染んでいく鞄3
使い手の生活とともに馴染んでいく鞄4

バックナンバー

FACEBOOK

日々のあれこれを気ままに投稿中!!
鞄工房HERZ(ヘルツ)の公式Facebookページ