【予告】革と木でつくる特別な鞄を発売します

【予告】~革と木の椅子鞄~発売決定

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ヘルツより限定コラボバッグ販売についてのお知らせです。

50周年記念の一つとして、革と異素材を組み合わせたバッグを作りました。
先日から革とアルミのコラボバッグであるウィングボディバッグ(TBW-50)の販売をスタートしましたが、今回組み合わせた素材は『木』です。

革も木も天然の素材同士、自然の息遣いを感じるパワフルな仕上がりです。
2月16日(金)より、HERZ実店舗のみ(Organ除く)で限定発売いたします。
発売に先駆け、商品が生まれるまでの様々な情報をお届けしていきますので、ぜひご覧下さい。

今回は制作者であるヘルツ仙台店店長兼作り手の清水が、試作当初に書いていたレポートをお届けします。実は試作が始まったのは2019年。今から約5年前にこの鞄を手掛け始めました。

 

作り手清水の物作りレポート!

(2019年春)
みなさんこんにちは!ヘルツ仙台店の清水です。
最近久々にとてもワクワクしながら作っている物があるんです。
まだ全然問題点だらけで完成もしていなく販売出来るかどうかも全く分からない代物ですが、面白い試作品が出来たので紹介させてください!

以前、仙台店の企画で僕は〝木と革の折り畳み椅子”というのを作った事があります。

木と革の折り畳み椅子(サンプル)

木と革の折り畳み椅子(※現在は販売しておりません)

そして実はこの時、本当は折り畳み椅子に鞄の機能を追加できないか考えていました。
でも、その時点では良いアイデアも浮かばず締め切りにも間に合わず断念しました。

それともう一つ考えていた事があって、僕の同級生で家具屋さんをやっている者がおりまして、家具屋さんと言っても、出来上がった家具を販売する方ではなく、住宅等の造り付け家具を受注して、作って現場に取り付ける方の家具屋さんです。
お互い作り手として生きている者同士、いつか共同でモノ造り出来たら素晴らしいな、と思っておりました。前置きが長くなりましたが、ついに動き出しました!


 

椅子鞄初期サンプル設計案

3月12日、僕はやっと思いついた、折り畳み椅子の動きにリンクする構造の鞄のデザインを持って同級生の工房がある厚木に向かいました。

 

高見創作室の工房の外観(一部)

駅から同級生の軽トラに乗せてもらい工房に向かうと、着きました。
周りは畑ばっかりののどかな風景の中、木の引き戸がなかなかカッコイイ『(有)高見創作室 』です!

 

高見創作室の工房で使われる資材他

中に入ると、大小様々な自動カンナやら、巨大なプレスやらパネルソーなどの機械が。
こんなに要るか?!って言うぐらいですが、無いと仕事にならないそうです。
鞄屋の機材とは比べ物にならないなぁ・・・。

 

高見創作室での作業風景

工場はまさにプロの作業場!という感じで飾り気など微塵も無い感じです。
事務室に入りアイデアを見てもらいながら打ち合わせすると、「とりあえず大きさとか決めたいから端材で形作ってみよう!これ使って~・・・」と早速作業開始!

 

高見創作室での作業風景2

厚みはこれくらいかな?

 

高見創作室での作業風景3

チュイ~ン

 

椅子鞄の着用イメージイラスト

高見氏)えーと・・どれくらいの大きさにする?

清水)イメージ的にはこれくらいかなぁ

 

高見氏の作業の様子1

高見氏)おっけ~

 

椅子鞄フレームサンプル1

高見氏)できた

清水)スゲー!はえー!さすが!

 

椅子鞄フレームの制作風景

じゃあ寸法はこれで行くとして材料はどうする?
まずは試作用のフレームを作ろう!など色々決めて高見創作室での打ち合わせを終えました。

 


 

それから数週間が過ぎ、「試作用のフレームが出来たよ」と連絡が来ました。

椅子鞄フレームの初期サンプル

それがこちら。やったー!

 

組み立て式でパーツの交換できる構造

こだわったのは、部品が全て組み立て式でパーツの交換が容易に出来る事。
特殊なナットを仕込む事で分解可能で、ホゾも組み合わせる事で強度を格段に上げてます!
スゲー!さすがプロ!頼んでよかった~

 

椅子鞄の椅子部分を試作

ここからは僕の仕事です!
まずは座面を張ってフレームの寸法を微調整します。
ピボット位置は色々変えられるように穴を3か所づつ開けてもらってたのです。
座り心地を確認しピボット位置と足の長さが決定しました!

 

椅子鞄の革パーツの一部

鞄の構造はパンタシリーズで培ったマチの造りを踏襲し、座面と鞄がフレームに交互に絡み合う仕組みです。

 

椅子鞄初期サンプル

出来ました!

 

椅子鞄初期サンプル着用例

背負うとこんな感じ!

 

椅子鞄-椅子状態

開くとこんな感じ!

 

椅子鞄-椅子状態後面

後ろにはリュックストラップが付いています。

 

椅子鞄-内部の様子

荷物はこんな風に出します。
結構入ります!

 

椅子鞄の使用イメージ

座り心地も上々です!

まだまだ問題点だらけですが新しいアイデアも浮かんできてます!何とか・・いや必ず完成させます!また報告します!おたのしみに!

 

それから時が経ち・・・

冒頭にも書きましたが、実はこのブログが書かれたのは2019年の春頃。
清水からは、「実はこんなの書いていたんだよね。その時は商品化まで行かなくてブログは出せなかったんだけど。」と原稿と写真だけもらい、長らくお蔵入りになっていたブログです。
今回の企画のルーツともいえるこのブログ。このまま眠らせておくのももったいないと思い、今回の予告の場を借りて公開させていただきました。
記事内でも語られている通り、この時点では未完成。

ですが、この試作途中だった鞄こそが今回発売する特別な鞄『椅子鞄』です。

実際に発売となる商品の詳しい情報は今後、順次公開予定です。
発売開始まで、革と木の椅子鞄に関する情報をSNSやブログ等を通してお届けしていきます。
次回は、共同して頂いた「木の作り手のこと」、そして「耐久試験のこと」をご紹介していきます。
それでは。

販売について

2月16日(金)~ 販売開始予定
※今回のコラボバッグに関しましては、HERZ実店舗のみ(Organ除く)での販売とさせて頂きます。オンラインショップでの販売はいたしません。
※販売店:本店、大阪店、仙台店、名古屋店、博多店

 

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