いきなりですが、プレーンな革と言われると何を思い浮かべますか。僕は「ヌメ革」です。
この「ヌメ革」という言葉、革好きの人なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
この記事では、ヌメ革についてその特徴や魅力を深掘りしていきます。
実際のエイジングの様子もご紹介させていただいておりますので、合わせてお楽しみいただければ幸いです。
ヌメ革とは

ヌメ革
植物タンニンで鞣された革。その中でも特に染色されていないものを取り上げてヌメ革と呼ぶ事もある。
筆者の印象では、多くの人がヌメ革と聞いて頭に浮かぶのは「染色されていない革」ではないかと感じています。 これもヌメ革ではあるものの、もっと広い意味では染色されたものでも植物タンニン鞣しの革であればヌメ革という言葉を使う事があります。 ゆえに、ヘルツのオリジナルレザーもヌメ革と言える事となります。 「染色されていない革」は、その他の仕上げ加工等も最低限、もしくは行わない事から、「素上げ」なんて言葉を使ったりもします。 イメージしやすい言葉だと「すっぴん」状態の革になります。 鞣し、染色等の革素材についてまとめた記事はこちら
素材について語る!~本革/天然皮革編~

ヌメ革の特徴
ナチュラルな仕上げ

しっかりとした質感

経年変化・エイジングが楽しめる

ヘルツオリジナルレザーのキャメル



ヌメ革を愛用する上で
注意点
仕上げがナチュラル、または最小限に抑えられていることもあり、ご愛用する上での注意点がいくつかございます。
・傷
人の手の爪でも簡単に傷が付いてしまいます。 ⇒傷の程度によっては、例えば該当部分を揉み込んであげたり、固く絞ったタオルでの水拭き、メンテナンスオイル等を塗ってあげる事で「目立たなくなる」事もあります。・水濡れ
雨や飲料、その他の水分が付着するとシミとなってしまう場合があります。また状況によっては水ぶくれとなってしまう可能性もございます。 ⇒シミの状態によっては、例えば広く水拭きしてあげることで元々のシミが暈され目立たなくなる事もあります。・乾燥
製品を使っていく時間の経過とともに油分等は抜けていってしまいます。また寒くなるような時期には空気も革も乾燥しやすい季節です。 ⇒革の表面のかさつきを感じる前にメンテナンスを。汚れを落としてあげてから栄養補給をしましょう。・色落ち、色移り(基本的には染色されている革)
摩擦や水分等で製品(?)自体の色落ちや、他のもの(衣服等)への色移りが起こる場合があります。 ⇒ナチュラルな雰囲気に仕上げるためどうしても色落ちや色移りは起こり得ます。革が乾燥していたりすると色落ちや色移りのリスクは高まります。日々のメンテナンスで革の状態を保つことを心掛けましょう。・カビ
高温多湿であったり、埃等の栄養源がある状況だとカビが発生する恐れがあります。 ⇒保管する時は風通しのよい冷暗所に。ブラッシング等で汚れを溜めない事も忘れずに。魅力
注意点だけを見るとかなり扱いの難しい革に感じるかもしれません。 ですが、他の素材(同じ革でもクロム鞣し革)と比べても顕著な経年変化を感じられるのが大きな魅力です。 実は経年変化が進むことで、上の注意点の中でも傷やシミ等については馴染み、目立たなくなったり「味」として捉えられたりするようになります。お手入れ
定期的なお手入れはヌメ革製品を長く愛用する上でとても重要です。 使用に連れ、革の油分や水分は抜けていきます。状態を保つ(保革する)ためにもメンテナンスをおすすめします。 お手入れについても手間とは捉えず「お気に入りのものを長く愛用し続けるために向き合う時間」として楽しんでいただけると幸いです。ヘルツ定番品の中のヌメ(無染色)革


冒頭でもお伝えした「染色していない革」は、実はヘルツでは以下の品番に無染色の革を一部のパーツに使っています。
例を上げると上の写真のTN-6とTN-7は、本体はタンドーソフトレザーですが、ストラップ等のパーツに染色をしていない革を使用しています。
オンラインショップ上ではその部分を「ヌメ革」と記載していますので、気になる方は見てみてくださいね。
ワイルドメールバッグ丸型(TN-6)
ワイルドメールバッグ角型(TN-7)
普段使いできるメッセンジャーバッグ(TN-141)
ドラム型ショルダー(CK-1)
お出かけミニショルダー(CP-3)
ワイルドメールバッグ丸型(TN-6)
ワイルドメールバッグ角型(TN-7)
普段使いできるメッセンジャーバッグ(TN-141)
ドラム型ショルダー(CK-1)
お出かけミニショルダー(CP-3)実際に使ってみました



比較の為に定番の革色キャメルのKK-38(写真左)も同時に使い始めました。使用前にラナパーを塗っています。
【使用開始前】

【ラナパー塗布後】

【一ヵ月経過】

【三ヵ月経過】

飴色への経年変化


ヌメ革をクローズアップ。写真左が一ヶ月、右が三ヶ月経過したものです。
ヌメ革等の経年変化を「飴色」という言葉を使って表す事があります。レザー以外にも木材が使われた家具や、炒めた玉ねぎ等にも使う割と馴染みのある言葉ではないでしょうか。
この飴は水あめを指しているそうで、かつては麦等を原料にしていることで透明感のある黄味がかった色味をしていたようです。艶感もあったのではないかと想像すると、経年変化を表す言葉としてピッタリに思います。
終わりに


