【オンラインショップ限定】プルアップレザー×ヌメ革~作り手に聞く、ワイルドな革の醍醐味!~

プルアップレザー×ヌメ革インタビュー高山、間所、入間川1

こんにちは!ヘルツオンラインショップの入間川です。

現在販売中のオンラインショップ限定商品「プルアップレザー×ヌメ革アイテム
この2種類の革を使う事って、実はヘルツでは結構レアなケースなんです。

そこで、今回は企画立ち上げメンバーの作り手 高山にお話を伺ってきました。

 

プルアップレザー×ヌメ革インタビュー高山2

左)作り手 高山 右)入間川

入間川
「では、まず始めにこの組み合わせが生まれたキッカケから聞いてもいいですか?」

高山
「どちらの革(プルアップレザーとヌメ革)も経緯が似てるっちゃ似てるんですけど、定番ではあんまり使われていない革にスポットを当てたいと思ったのが、始まりでした。
一応プルアップレザーはボンサック(W-1)で使われていますけど、基本的にはメインで扱ってるのはそれのみなので。」

ボンサック(W-1)

入間川
「そうなんですよね~。もうW-1だけといっても過言ではないような。ヌメ革もヘルツで今使っているのは小さなパーツくらいですよね。」

高山
「そうそう。あと、ヌメ革も昔は”ヌメ革だけの鞄”(下画像のパラシュートリュック)っていうのがあったんですけど、今はそういうのが無くなって、パーツでしか使われていない革なんです。だけど、革自体はすごく魅力的な革なので使いたいなって想いはあって。」

パラシュートリュック(W-5)

※現在は廃番となったパラシュートリュック

入間川
「でも、どちらかじゃなくて、2つ一緒に使うことに・・・?」

高山
「そ~うですね(笑)。例えば、プルアップレザーだけでやるっていうのも考えたけど、どちらもワイルドな革の表情で、それを組み合わせて作ったらどうなるかな?やってみよう!で、はじまったって感じですね。」

入間川
「結果として、ワイルド感のあるアイテムがたくさん出来上がったので、面白い企画になりましたよね。」

 

プルアップレザーとヌメ革の醍醐味

入間川
「定番革(スターレ・ラティーゴ)と違う所、面白い所ってどういう所にありますか?」

高山
「ヘルツのやわらか系の革でスタ-レと言われる革がありますが、今回のプルアップレザーは、それより厚い革なので、それに見合った作りにしなくちゃ、という部分はありました。あと、オイルレザーならではで油分が結構あるのでコバの磨きがすごく綺麗に入るんです!磨いてても『良いわーっ』て思うくらい。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビューコバの様子

入間川
「あ、そんな所にも特徴が出てくるんですね。よく見ると確かに程よい艶感がある!対して、ヌメ革はどうでした?」

高山
「ヌメ革はすごい厚みがあって、革自体の武骨さが良い革。ただ、それ故に硬く仕上げられてるんですよ。だから銀面も無理に曲げたりすると割れちゃったりする。あと、やっぱり汚れやすかったり、油染みが付きやすいとかもあったりするので、そういうのが大変だったかな。
しかも、油分がたくさんのプルアップレザーとの組み合わせだったので、そこら辺がやっぱりデリケートだったと思います。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビュー革を広げた様子1

 

個性的なアイテムをピックアップしてご紹介

プルアップレザー×ヌメ革インタビュー高山3

入間川
「でもやっぱりヌメ革を組み合わせた事で個性的な面々が揃いましたよね。今回の制作テーマじゃないですけど、2つの共通点で「ワイルド」っていう軸があったじゃないですか。
今、4型、取り急ぎ集めてきたんですけれども、高山さんが思うポイント教えてもらってもいいですか?」

 

プルアップレザー×ヌメ革インタビュー高山、間所、入間川2

途中から作り手:間所(写真中央)も話に参戦してくれました!

高山
「とりあえずこれ(タル型口枠ボストンバッグ(SN-2107))からでいいかな。
これはやっぱり大きさかな。やっぱりワイルドな革なのでしっかりしたカバンの大きさで顔を見せたいっていうのがありました。なので、このサラッとした何もついてない盤面がすごい革の感じっていうのが分かりやすくなってます。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビュータル型口枠ボストンバッグ(SN-2107)1

入間川
「この鞄は留め具もシンプルに前ベルト二つで潔いですよね。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビュータル型口枠ボストンバッグ(SN-2107)2

高山
「そうだねー、その、使いたい革をしっかり主張できる鞄に出来たかなっていうのが一番かな。
ワイルドな革を活かした鞄にしたくてこの形に落ち着きました。」

入間川
「あとは冒頭で触れたW-1と同じ、ボンサックの商品(ワイルドボンサックリュック(SN-2115))も生まれましたよね!」

間所(途中参戦)
「ボンサックってカテゴリが、やっぱりW-1に象徴されるようにワイルドだよねこれは!でも、こっち(SN-2115)だと、ワイルドだけど結構カジュアルに使いやすい。
やっぱり日常使いがW-1だと、まぁデザイン的にすごい個性的だから(難しくもある)、今回生まれたこの鞄は、良い意味でクセがなくなってW-1よりすっきりさせられたのがポイントじゃないかな。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビューワイルドボンサックリュック(SN-2115)1

間所
「あと、ボンサックだと口を閉めたところとか濃淡と艶が出やすくて、味がでていいなと思ったよ。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビューワイルドボンサックリュック(SN-2115)2

入間川
「厚みがあって柔らかい革ならではのつくりですよね。つくりからして、エイジングの楽しみを持たせられてるのは個人的に好きです。そこ中心に育てたくなっちゃうやつ(笑)」

高山
「逆にヌメにもスポットをよくあてた商品(ガレオンショルダートート(SN-2111))もあるよね。このトートバッグとか。こっちは盤面のプルアップレザーをあまり飾り気なくシンプルにして革の感じを活かしてるんだけど、ヌメ革は底面に持ってきてて且つ、コバを見せることでシッカリ感!ってところを出している。ヌメ革自体が厚いしっかりした革だから、素材感+底のつくりで革と鞄の特徴がマッチしてるよね。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビューガレオンショルダートート(SN-2111)1

プルアップレザー×ヌメ革インタビューガレオンショルダートート(SN-2111)2

入間川
「この企画でもヌメ革は要所要所で帯・ストラップとかパーツで使ってるとかありますけど、そういうのじゃなくて鞄本体に大きく使われているのが良いですね」

入間川
「そしたら最後にセイジさんの鞄(サファリリュック(SN-2102))もいいですか?」

高山
「これは見たら分かるでしょ!(笑)」

入間川
「お願いします!(笑)」

高山
「ここだよね。このアミアミ。何て言うかアウトドア系の、そのリュックのメッシュポケットを革で表現してるってのがすごい個性だよね。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビューサファリリュック(SN-2102)1

間所
「ただ、この革紐全部繋がってるって知ってた?」

入間川
「どういうことですか?」

間所
「これ、下からスタートしてぐる~っと一筆書きでメッシュポケット全部作ってるのよ。だから途中でつないだりしてないの。ほら、底を引っ張るとメッシュの張り具合調整できるの(笑)。」

入間川
「うわ、それは知らなかったです。すみません・・・。でも、見た目としてのインパクトだけじゃなくて使った時の事も想定してるのが、ご紹介出来てよかったです。」

間所
「皆さんもぜひ手に取って試してみてほしいです!」

 

プルアップレザー×ヌメ革のエイジング

入間川
「今回の企画で使用した革について、エイジングがどういうふうになるのか作り手目線で紹介がほしいです。」

プルアップレザー×ヌメ革インタビュー革を広げた様子2

高山
「そうですね。普通に手で触ったりとか服に擦れたりとかで色艶がすごく出やすいし、日光での経年変化でも色が変わりやすいから定番革と比べると早い段階でエイジングしてくれるのがいいんじゃないかなと思ってますね。」

入間川
「艶感。オイルレザーならではですね。あとは、日光で言うとヌメも色の変化がわかりやすいですよね!」

高山
「実はラティーゴやスターレもヌメ革ではあるんだけど、今回企画に使ったヌメ革は染色も行っていないんですよ。本当まっさらなイメージだからね。使っていくごとに飴色っていうのかな。こっちもこっちでやっぱり変化が楽しい革だよね。」

高山
「後は手入れですよね。プルアップレザーはラティーゴやスターレと比べてオイルが結構しっかりあるから、そんなにこまめに手入れしなくても大丈夫。小物だと特に良く手で触れるし、オイルメンテナンスしなくてもほぼほぼ大丈夫かも。鞄はラナパーとか塗ってもいいけど、ラティーゴやスターレよりは控えめがおすすめかなっていう感じかな。
鞄はヌメ革も使っているので、こっちは適度にオイルを塗った方がいいかな。プルアップレザーとヌメとで箇所で塗り分ける必要はないけど、プルアップレザーの比率の方が大きいので定番商品よりは控えめがおすすめです。革の具合と相談しながらお手入れしてください。」

入間川
「おすすめのお手入れ方法まで!ありがとうございます。では、最後に何かひとことあればお願いします。」

高山
「2つの革の組み合わせっていうプレミアム感もあるし、経年変化とかすごいより楽しめるものに仕上がっています。鞄の顔がいいなって思ったらぜひ手に取ってほしいと思います。」

入間川
「高山さん、間所さん、最後までありがとうございました!」

プルアップレザー×ヌメ革インタビュー高山、間所

 

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