こんにちは。オンラインショップの大暉です。
日々、革を裁つ音が、工房に響きます。
無駄のない動きで、次々と形が切り出されていく工程。
いくつもの工程を経て、製品は少しずつ形になっていきます。
ヘルツの製品で見かけるキーホルダー・ブック(KE-208)。
子ども用ランドセルをご注文いただいたお客様へ、特製のノベルティとしてお付けしているアイテムでもあります。
完成された姿はよく目にしますが、その途中をじっくり見る機会は、あまりありません。

ひとつひとつが、どんな工程を経て形になっているのか。
今回は、NET工房で製作を担当するベテラン永崎さんの手元を追いながら、
出来上がりまでの様子を密着してみました!
カットの様子
製作の様子
▼準備

永崎:まずはブックキーホルダーの「中身」を準備していくわけだけど、
中身は、床革を複数枚用意し、それらを層状に積み重ねて強固に接着・成形して出来ているのね。
あんまり床革が長いのと短いのを組み合わせると、誤差が出て、もったいなくなるじゃん。

永崎:だからなるべくカットしてもらっている革の中で、長さが近くてなおかつ厚さが5mm~5.5mmくらいを指標にするわけ。そうすると、のりをつけて叩くと4.5mm前後になる。
薄くても全然できるんだけど、そうすると貼った時に前後とヘリの余り具合が大きくなっちゃうとか
厚いと余りが出ないからさ、本っぽくないじゃん。
大暉:確かに本らしさはないですね。その絶妙な厚みの設定が、本としてのリアリティを生む鍵なんですね。
永崎:そうそう。だからそれで叩いた後で4.5mm位を目指す量にして革を組み合わせるわけだ。
▼ブックキーホルダーの中身

永崎:のりは両面通さないといけないんだけど、表面は簡単に通せる。
本当はこのまま裏を通したいんだけど、そうするとローラーに巻き付いちゃうからさ。
永崎:一旦休憩して、乾かし、その間に内側を「ガリガリ」荒らすわけだよ。
大暉:結構まんべんなく荒らすんですね。
永崎:裏加工している部分がのりを吸わないから、
これを甘くやると、何もしなくても勝手に本がページ開いちゃうからさ。
永崎:削ったところを軽く切ってさ、まぁこんなとこだな。

永崎:「そろそろ乾いたかなー」って考えながら、今度はこれ。
一番表になるやつはさ、後でのりを通せるから通さない。片側でいいから。
真ん中の挟まるやつは巻き込みに注意をしながら、こういうことをするわけだ。
大暉:もし巻き込まれた場合はどう対処するんですか?
永崎:もし巻き込まれた場合は、ドタバタしないでスイッチ切って「あ~あ」って言っている(笑)
大暉:潔さが、最高です(笑)
永崎:終わったら、ここから中身を作っていく。
重ねて、トンカチで叩いて、圧着していくわけよ。
▼抜き作業

永崎:今度はこれを抜きに行きます。こちらが抜型です。
大暉:大体この長さでどれくらいの数を抜けるんですか?
永崎:6、7個くらいかな。
昔は1m50cmくらい長いので切っていたときはそれなりに何個も抜けてんだけど。
その時の革の余り具合、余った革がどれくらいの長さかで変わるかな。

永崎:これで外側と内側が完成したから今度はこれを組み立てていく。
▼組み立て
永崎:これくらいの深さで本の表紙にのりを付けていくんだけど、

永崎:真ん中がのりつかないようにしてるのね。
全体的にのりを付けてもいいんだけど、おれは作るときにここにかるく水で濡らすわけ。

永崎:水で濡らすと真ん中できれいにガシッと折れるわけ。
のり一気に通しても楽なんだけど、一回のりを付けると水が入っていかないんだよね。
だから二分割をしてのりをつけているわけ。
これでセンターに水を入れて、なんとなく上下左右の余り具合が「均等にならないかなぁ」と思いながら、まぁこんな感じ?


永崎:後は目勘で貼って、叩いて圧着して完成だね。
大暉:目の前で形になっていくのを見ていると、ものづくりの凄さを改めて実感し、
勉強になりました。ありがとうございました!
永崎:おう!ありがとう!
こうして、キーホルダー・ブック(KE-208)が出来上がります。
普段は見えない工程も、少し身近に感じてもらえたら嬉しいです!


















