ひとくちに革財布といっても、長財布からミニ財布、マネークリップまで形はさまざま。どれを選ぶかで、毎日の使い心地は大きく変わります。
この記事では、革鞄工房HERZ(ヘルツ)の財布を形(タイプ)別に整理し、それぞれの人気モデルを紹介します。
HERZは1973年の創業以来、革の裁断から縫製までを自分たちの手で仕上げている日本製の革製品ブランドです。なお、ここで紹介するのは各カテゴリーページで人気を集めているモデルです。実際に選ばれているモデルから、形ごとの特徴を見ていきます。
まずはタイプ別の早わかり
- お札もカードもたっぷり、メインで長く使う:長財布の定番、ファスナー長財布(WL-58)です。ファスナーを全開にすると扇形に大きく開き、カード入れは8枚分。中身が一目で見渡せます。
- ジャケットやバッグでかさばらせたくない:薄さに特化したL字ファスナー長財布(WL-3)。本体にマチを設けず、革を挟んだコバ面(約1cm)をマチ代わりにしたフラットな構造です。
- 定番の使いやすさで選ぶ:二つ折りの定番、エクセルウォレット(WS-15)。大きなマチが付いたラウンドファスナーの小銭入れで、本体を開けずワンアクションで小銭を取り出せます。
- 手のひらサイズまで小さくしたい:三つ折りの一寸ウォレット(WS-2)や、L字ファスナーミニ財布(KK-38)。KK-38はミニ財布・小銭入れ・L字ファスナーと、複数のカテゴリーで選ばれている人気モデルです。
- 小銭だけ・お札だけを分けて持ちたい:お札を挟むマネークリップ(WS-13)や、三部屋構造のふっくらフォルムの小銭入れ(KK-33)。2つに分けて持ち、メインの財布を薄くする使い方にも向きます。
受注生産のため、お届けまで約6週間が目安です(時期によって変動あり)。
いずれも革の裁断を除く全工程を一人の作り手が仕上げる日本製。植物タンニンでなめしたレザーを使っているため、使い込むほどに色つやが増していきます。傷んだ場合は修理にも対応しているので、手入れをしながら長く付き合える革小物です。
選ぶ前に押さえる5つのポイント
1. 形(タイプ)で使い心地が決まる
長財布はお札を折らずに収納できて、カードも多く収まります。二つ折り・三つ折りはポケットに入れやすく、ミニ財布はさらにコンパクト。小銭入れやマネークリップは「必要なものだけ持つ」という選び方です。まずはバッグに入れるか、ポケットに入れるかを考えると、決めやすくなります。
2. 収納量(お札・カード・小銭)
カードの枚数が多い方は、カードポケットが8か所以上ある長財布が安心です。逆にキャッシュレス中心なら、カード数枚とお札が入れば十分というケースも多くなっています。小銭入れが財布の中にあるか、外側に付いているかでも使い勝手が変わります。
3. 厚み・かさばりにくさ
同じ長財布でも、マチが3cmあるものと1cmのものでは印象が異なります。ジャケットの内ポケットに入れることが多い方は、薄型タイプが快適です。

4. 素材=革の種類
HERZの財布には、ラティーゴやスターレといったHERZオリジナルレザーが使われています(モデルによって異なります)。またOrganモデルにはイタリアンレザーが使われています。HERZオリジナルレザーは革本来のキズやシワを隠す表面加工を最小限にとどめ、植物タンニンで時間をかけてなめした革に仕上げており、使い込むほどに色つやが増していきます。

5. 長く使う視点(手仕事・お手入れ・修理)
HERZの財布は、革の裁断を除く全工程を一人の作り手が仕上げています。定期的なお手入れが必要で、オイル塗布することで長くご愛用いただけます。また、お使いいただく限り、出来るだけの修理にも対応しています。「買い替える」のではなく「手入れして使い続ける」前提で選べる点が、本革財布の魅力です。
長財布・ロングウォレット|お札を折らずに、たっぷり収納
お札を折らずに入れられ、カードやレシートも整理しやすいタイプ。
バッグに入れて持ち歩く方や、カード枚数が多い方に向いています。

ファスナー長財布(WL-58)|大きく開いて中身が見渡せる
ファスナーを全開にすると扇形に大きく開き、中身が一目で見渡せる長財布。センターにファスナー付きの小銭入れ、両サイドにカード入れ(8枚)を備え、内部は5か所に仕切られています。HERZの財布の中でもロングセラーの一本です。
カード収納に強い長財布(WL-56)|カードを8部屋に整理
その名のとおりカード収納に特化したモデルで、カードスペースは全部で8部屋。お札やレシートを分けて入れるスペースも複数あり、小銭入れも備えています。
薄型長財布|長財布のまま、かさばらせない
「長財布は使いたいが、厚みは抑えたい」という方に。ジャケットの内ポケットにも収まります。

L字ファスナー長財布(WL-3)|マチをなくしたフラット構造
本体にマチを設けず、厚さ3.5mmの革を挟んだコバ面(約1cm)をマチ代わりにしたフラットな構造。小銭入れを挟んで4枚のカードポケットとお札入れ、仕切りポケットを備えます。
ロングフラットウォレット(WL-6)|薄さに特化
各収納部からマチをなくし、薄さに特化した長財布。札入れ・小銭入れ・カードポケットを最小限の構成で備えます。
二つ折り財布|定番の使いやすさ
ポケットにもバッグにも収まる、もっともスタンダードなタイプ。
迷ったらここから見るのがおすすめです。

エクセルウォレット(WS-15)|小銭をワンアクションで
大きなマチの付いたラウンドファスナーの小銭入れが特徴で、メイン収納部を開けずにワンアクションで小銭を取り出せます。小銭以外に、鍵やリップなどの小物入れとしても使えます。
ショートウォレット(WS-11)|縦向きのカードポケット
HERZの二つ折りで初めて縦向きのカードポケットを採用したモデル。水かきマチ付きのL字ファスナー小銭入れを備えています。
三つ折り財布|手のひらサイズにまとめる
二つ折りよりさらにコンパクト。
小さくしたいけれど、お札・カード・小銭は分けて持ちたい方に向きます。

ライトウォレット(WS-1)|小銭入れは外付け
小銭入れが本体の外側にL字ファスナーで付いており、本体を開けずに小銭を出し入れできます。フタはワンタッチで開閉。
一寸ウォレット(WS-2)|手のひらに収まる三つ折り
手のひらに収まる三つ折りのミニ財布。ボックス型の小銭入れ、カードポケット3か所、紙幣を複数枚入れられるお札入れを備えます。
ミニ財布・コンパクト財布|キャッシュレス派の定番
カードとお札が数枚入れば十分、という方に。価格も手に取りやすい価格帯です。

小型の二つ折り財布(WS-64)|小さめでもメインに
隠しホック式のフタに、L字ファスナーの小銭入れ、マチ付きのカード収納スペース、お札入れを備えます。コンパクトながらメイン財布として使える構成です。
コンパクト財布(KK-59)|三部屋構造で仕切れる
ラウンドファスナーの三部屋構造で、カード・小銭・お札を仕切って収納できます。中央のポケットにはマチ付き。
L字ファスナー財布|開け閉めがスムーズ
L字にファスナーを配置することで、大きく開いて中身が見やすいタイプ。
片手でも扱いやすい形です。

L字ファスナーミニ財布(KK-38)|フラットで軽い定番
フラットな作りで、ポケットに入れてもかさばらないL字ファスナーのミニ財布。内部にカードとお札を仕切るポケット兼小銭入れがあり、両サイドにカードとお札を収められます。素材はスターレ(ソフトレザー)。年代問わず幅広い世代に人気のモデルです。
アコーディオンウォレット(WL-4)|ジャバラで分けて収納
ジャバラマチで収納部が4か所あり、L字ファスナーのマチ付き小銭入れを備えた長財布。差し金具でフタを留めるクラシックな意匠です。
小銭入れ・コインケース|必要なぶんだけ、軽やかに
メインの財布と分けて持つ「2個持ち」にも便利なタイプ。
サブ財布としても使えます。

ふっくらフォルムの小銭入れ(KK-33)|S・M・Lの3サイズ
三部屋構造の小銭入れで、S・M・Lの3サイズ展開。Sは小銭入れとして、Mはお札とカードも入れて小型財布として使うことができます。また、Lのみ内側にはファスナーが付きます。Lは普段使いの財布やポーチとしても使えます。
仕切り付き小銭入れ(KK-1)|ミニマムなサイズ感
内部に仕切りが付いているので小銭を分けて収納できます。L字のファスナーは開きやすく、角をつまむように持てば口が開きます。
マネークリップ|お札とカードを、最小限に
お札を挟んで持ち歩くスタイル。ジャケットの内ポケットに入れても厚みが出にくいタイプです。

マネークリップ(WS-13)|一枚革のシンプル構造
一枚革のシンプルな構造で、カードポケットのないNタイプと、カードポケット付きのHタイプから選べます。小銭入れは付いていません。
マネークリップ・小銭入れ付き(WS-44)|お札と小銭だけ
マネークリップの上部に小銭入れを備えたモデル。お札と小銭だけを最小限に持ちたい方に向いています。
レディース革財布|女性に選ばれているモデル
HERZの財布は形・色ともに男女共通で選べますが、レディースカテゴリーでとくに選ばれているのは次の2型です。

小型の二つ折り財布(WS-64)|使い始めから手に馴染む
ミニ財布のカテゴリーでも選ばれているモデル。使い始めから手に馴染む感覚で飽きの来ない使い心地。スタッフにも愛用者の多い財布です。
ショートウォレット(WS-11)|縦向きのカードポケット
二つ折り財布のカテゴリーでも選ばれている一本。コンパクトにまとめられつつも、これ一つで十分な収納力をもっている財布です。
スペック比較表
| モデル(品番) | 形 | 価格(税込) | 外寸 横×高×マチ | 素材 | 小銭入れ | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ファスナー長財布(WL-58) | 長財布 | ¥27,500 | 20×9.5×2cm | スターレ | あり | カード8枚+大きく開く |
| カード収納に強い長財布(WL-56) | 長財布 | ¥24,200 | 19×10×3cm | ラティーゴ | あり | カードを8部屋に整理 |
| L字ファスナー長財布(WL-3) | 薄型長財布 | ¥20,350 | 20.5×9.5×1cm | ラティーゴ | あり | 長財布を薄く持ちたい |
| ロングフラットウォレット(WL-6) | 薄型長財布 | ¥19,800 | 19×9.5×1cm | スターレ | あり | とにかく薄さ重視 |
| エクセルウォレット(WS-15) | 二つ折り | ¥20,350 | 10×9×3cm | スターレ | あり | 小銭をワンアクションで |
| ショートウォレット(WS-11) | 二つ折り | ¥20,350 | 11×9×3cm | スターレ | あり | 縦型カードポケット |
| ライトウォレット(WS-1) | 三つ折り | ¥15,400 | 10×9.5×2.5cm | スターレ | あり(外付) | 本体を開けず小銭を出す |
| 一寸ウォレット(WS-2) | 三つ折り | ¥14,300 | 10×7.5×3cm | スターレ | あり | 手のひらサイズに |
| L字ファスナーミニ財布(KK-38) | ミニ財布 | ¥6,600 | 12.5×9.5cm | スターレ | あり | フラットで軽く |
| コンパクト財布(KK-59) | ミニ財布 | ¥9,900 | 11×7.5×2cm | スターレ | あり | 小さくても仕切りあり |
| 小型の二つ折り財布(WS-64) | L字 | ¥15,400 | 11×9×2.5cm | スターレ | あり | 小さめでもメインに |
| アコーディオンウォレット(WL-4) | L字 | ¥30,250 | 19×9.5×3.5cm | スターレ | あり | ジャバラで分けて収納 |
| 仕切り付き小銭入れ(KK-1) | 小銭入れ | ¥4,840 | 6.5×6.5×1cm | スターレ | 本体が小銭入れ | 中に仕切り付き |
| ふっくらフォルムの小銭入れ(KK-33) | 小銭入れ | ¥5,500~12,650 | S 9×5.5/M 11.5×7.5/L 15×9.5cm | スターレ | 本体が小銭入れ | サイズを選んでサブ財布に |
| マネークリップ(WS-13) | マネークリップ | ¥4,950~6,600 | N 10×9.5/H 11×9.5cm | ラティーゴ | なし | お札とカードだけ |
| マネークリップ・小銭入れ付き(WS-44) | マネークリップ | ¥9,900 | 10×9.5cm | ラティーゴ | あり | お札+小銭だけ |
※外寸は約/cm、革質により前後します。
※マチの記載がないモデルは横×縦を表記。
※素材の「スターレ」「ラティーゴ」はいずれもソフトレザー。色はキャメル・チョコ・ブラック・グリーン・レッド。いずれも受注生産で納期は約6週間が目安です(時期によって変動あり)。
※2026年8月時点での比較(価格・仕様等は変更となる可能性あり)
よくある質問(FAQ)
本革の財布と合皮(人工皮革)の財布は、長く使ううえで何が違いますか?
いちばんの違いは「経年変化」と「耐久性」です。本革は使い込むほど色つやが増して風合いが変わり、傷んだ場合も修理して使い続けられます。一方の合皮は軽さと価格が魅力ですが、表面の樹脂が時間とともに劣化するため、風合いを育てながら長く使うという楽しみ方には向きません。「何年も付き合う一つを選びたい」なら本革、という選び方になります。
財布と小銭入れを分ける「2個持ち」は、どんな人に向いていますか?
キャッシュレス決済が中心で、お札とカードは薄く持ちたいけれど、現金も少しは必要——という方に向いています。たとえばマネークリップ(WS-13)にお札とカードをまとめ、小銭はふっくらフォルムの小銭入れ(KK-33)に分ける、といった組み合わせです。財布本体が薄くなるうえ、小銭だけ持って出かけることもできます。
人気の高い革財布には、どんな共通点がありますか?
各カテゴリーで人気を集めているモデルを見ると、小銭の出し入れがしやすいことが共通しています。エクセルウォレット(WS-15)は本体を開けずに小銭を取り出せ、ライトウォレット(WS-1)は小銭入れが外付け、ファスナー長財布(WL-58)は全開にすると中身が見渡せます。もう一つは日常で扱いやすいサイズ感で、フラットで軽いL字ファスナーミニ財布(KK-38)は複数のカテゴリーで上位に入っています。毎日何度も触れるものだからこそ、細かな使い勝手が選ばれる理由になっているようです。
著者:HERZ(ヘルツ)編集部
1973年創業の革鞄工房HERZが、自社製品の情報にもとづき編集。革製品の製造販売現場で培ったリアルな情報をお届けします。

