復刻品「キスリング風ザック」作り手インタビュー(村松編)

復刻品「キスリング風ザック」作り手インタビュー(村松編)

7月18日まで、期間限定で販売中のキスリング風ザック(RE-2202)
前回は、その原型を作ったNEZにインタビューしました。

復刻にあたり「ヘルツも進化しているから、作りを変えている」ということで、今回は、新型の作り手である村松に話を聞きました。ぜひ、前回のインタビューと合わせてご覧ください。

復刻品「キスリング風ザック」作り手インタビュー(NEZ編)はこちら

 

作り手:村松

―――今回復刻をする際、作りで変えた箇所を教えてください。

村松(以下村):変えた箇所を言うとね、まず、この蓋のヘリ巻き(フチに巻いている革)が途中で終わっていたの。

キスリング風ザック 蓋のヘリ巻き

村:内縫いのところまでで、その先は薄い革一枚だったの。

NEZさんに話を聞いたら、蓋を引っ張って薄い部分が破れるっていう修理があったらしいから、そこを補強するにはどうしたらいいかなってことで。先に内縫いしちゃって、ヘリ巻きを最後まで繋げるようにしました。そうしたらステッチも入るし、強度も上がって、カバーできる。

あとは、復刻前は「大きい鞄で、でも軽くしたい」って言って全部薄い革で作っていたんだけど、「やっぱり底の部分とかは強度心配ですよね」ってNEZさんと話して。底と背中に当たる部分は、厚い革の補強を入れた。これを見て、NEZさんも同じ仕様で作ってくれた。

昔のものは“クラシックな鞄”っていうのを意識していて、あんまり金具使いたくないっていう依頼主のご要望があったらしくて。

キスリング風ザック 後面の作り

村:持ち手部分を、全部台座の革に挟み込んで、縫って作った仕様だったんだけど、それは作りが大変だったので。「ヘルツの定番の作りでやりましょう」っていう話をして変えた。

 

キスリング風ザック フタの留め

村:あと変えたところは、この留めのところかな。
以前は、一回一回革を金具に通して、開け閉めする仕様だった。

キスリング風ザック 前ベルトの作り

村:日常使いで考えると、ちょっと毎回は大変なので、ギボシで出来るようにしようと思った。ここを差し込み式にするっていう方法もあったんだけど、差し込みよりはギボシの方がクラシックな感じを残せるかなぁって。

NEZさんが作った雰囲気をなるべく壊さないようにしています。全体の型紙の形とか、サイズとかは何も触ってない。

―――特徴的なパーツも、かなり残っていますよね。この紐は、くるくる用だったものですか?

キスリング風ザック 後面の革紐

村:そう。これは昔鞄を畳んだ時に、この紐でしばったら筒状になるように付けていたものの名残です。実際に使うことは想定していないんだけど、面白いディテールだったし、これは残したいっていうことで残しました。

―――あえて残したのですね。このストラップに付いているループも、珍しいですよね。

キスリング風ザック ストラップのループ

村:それも今はやらないけど、面白いので。
リュックを背負ったときに、ここを持ったら楽な感じするっていう。
これは登山の鞄がモチーフなので、こういう部分も残した方がいいよね、っていうことで。

キスリング風ザック ストラップのループ2

村:元々のリュックが本店にかかっていたのを見たことがあったし、あのベルトがジャラジャラしている感じとか、クラシックなデザインがかっこいいなって思っていたから。なるべくその原型を崩さないように「使いやすく」と「作りやすく」を意識して、さらに強度を上げたっていうところです。

―――以前販売されたとき、村松さんは在籍されていたのですか?

村:いないです。僕が入るより、もっとずっと前の鞄。おっきいやつがディスプレイで飾ってあって。
本当でっかいやつだよ。大きい方はぜひ、お客さんに見るだけでも見てほしいなって思っています。

ビッグキスリング風ザック メンズ着用

男性着用(身長177cm)。

 

キスリング風ザック レディース着用

女性着用(身長167cm)。

 

キスリング風ザック メンズ・レディース着用

話を聞いて、ヘルツが何よりも大切にしてきた「丈夫さ」を軸に、進化した鞄なのだと感じました。
復刻することで、進化を感じられる。相反するような言葉ですが、今回復刻企画を行っている意味は、そんなところにあるのかもしれません。

そして、印象的だったのは、二人が共通して「面白い」という言葉を使っていたこと。今も昔も、作り手が変わっても、ヘルツの鞄作りには「面白い」という気持ちが宿っていました。

20年の年月を超えて、NEZから村松へ受け継がれ、復刻した「キスリング風バッグ」(RE-2202)。
ぜひ細かい作りにも注目してみてくださいね。

7月18日までの限定商品ですので、お見逃しなく。

(インタビュー・文/本店 鈴木)

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